2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧
1 加藤耕山発言。秋月龍珉・柳瀬有禅『坐禅に生きた古仏耕山加藤耕山老師随聞記』146頁「修行というものは実人生、実生活の中にある。わざわざ衣をきんでも修行はできる。急いで茶畑に入るものではない。(略)富士山に登るのに、荷物をしょって登るのと…
1 はじめに マインドフルネスが臨床の場で成果を出すに従い、その問題点も次第に明らかになってきました。このことは、これまでも本ブログで何回か扱ってきました。【参考】 【参考資料】瞑想の副作用 - 坐禅普及 扁桃体の活動の低下による弊害――坐禅の生理…
先に「戦争と禅と日本国憲法」の記事を投稿しましたが、これをきっかけに、改めて近代史をテーマにした本を読もうという気になりました。【参考】 ○戦争と禅と日本国憲法 (https://zazenfukyu.hatenablog.com/entry/2020/08/15/155159)近代史、特に、満洲…
上座仏教の基礎知識の2回目です。 1回目は次のとおり。現代テーラワーダは新宗教ほか――上座仏教の基礎知識(1) (https://zazenfukyu.hatenablog.com/entry/2020/08/18/040541?_ga=2.222862173.777479059.1597954280-961353732.1597260876)5 テーラワ…
禅と並ぶ坐禅等の瞑想の実践のもう一つの雄が上座仏教(テーラワーダ)です。科学的なエビデンスの揃ってきたマインドフルネスの基礎となったり、釈尊の直説に近いといわれるなど注目されています。禅との相違点を意識しながら、その基礎知識に触れて行きま…
1 個人的なこと 前置きに少し個人的なことを書きます。私は、1970年代生まれですが、父が歳をくってからできた子どもであり、父は、一兵卒(二等兵か上等兵のいずれかですが詳しくは知りません)としてニューギニアで終戦を迎えました。ニューギニア戦…
1 おねがい 本ブログの記事に対する質問ですが、各記事のコメントの機能を使って入力して、お寄せいただければと思います。本ブログのコメントは、私が承認することによって公開されることになっていますが、誰でも入力できるようになっています。質問への…
魔境(1)――坐禅の生理学的効果(10) の続きです。 (https://zazenfukyu.hatenablog.com/entry/2020/08/09/023521)5 「禅ブーム」の終焉と日本仏教における坐禅否定の系譜(1)「禅ブーム」とその終焉 禅宗史を繙くと、明治期に禅の流行していたこと…
※本稿は投稿者の記事の管理の不充分さから 冒頭部にかつての投稿と相当程度重複する点があるまま 2020年8月8日投稿いたしました。【参考】 ○扁桃体の活動の低下による弊害――坐禅の生理学的効果(2) - 坐禅普及前記記事をご覧になった方は3項からご…
「『調心』その問題性」の4回目です。1回目 (https://zazenfukyu.hatenablog.com/entry/2020/07/31/225412?_ga=2.85241881.1854571952.1596114502-541515618.1562325655)2回目 (https://zazenfukyu.hatenablog.com/entry/2020/08/02/095441?_ga=2.1298…
「『調心』その問題性」の3回目です。1回目 (https://zazenfukyu.hatenablog.com/entry/2020/07/31/225412)2回目 (https://zazenfukyu.hatenablog.com/entry/2020/08/02/095441) 4 雑念をなくし、集中することを目指すことの問題性 (1)雑念をなく…
「「調心」の問題性(1)――坐禅の生理学的効果(6)」から引き続いて、調心に関する知識に触れて行きたいと思います。前稿(https://zazenfukyu.hatenablog.com/entry/2020/07/31/225412?_ga=2.85241881.1854571952.1596114502-541515618.1562325655) 2 …
1 自我の否定で本当によいのか? 仏教の世界には、「自我」を否定するようなに思われる夥しい数の言説があります。確かに、私たちの不幸の大きな原因には、自己の幸福を実現しようとすることによって、他者との平等な関係が崩れてしまうことがあり、「自我…