坐禅普及

主旨は慈悲。行は坐禅。

2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

慈悲の実践方法

1 はじめに このブログを読んでいる方から、「現実の社会関係や家族関係の中での喜捨を含めた慈悲の実践の仕方」を知りたいとのお話がありました。どんな構成で説明したらよいかで少し悩みましたが、一番大切なことは、私たちの生きる根本のところに、「現…

文明の発展と仏教の起源

「あらゆる歴史家は、インドにおける都市化の第二期の初期において、仏教が興隆したことに同意している。(略)この都市化は、農産物の余剰生産に伴って生じたのに違いなく、社会と経済の根本的変化へと繋がった。比較的大きな都市(略)は、宮廷と貴族、お…

所有する不幸

「平和はただ貧においてのみ可能である」 (鈴木大拙『禅』62頁) お付き合いのあった人との関係から、一時期、仏教系の宗教団体に所属していたことがありました。それまで宗教と関わることがなかったことから、それまで知ることのなかったいつかの苦い発…