坐禅普及

主旨は慈悲。行は坐禅。

2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧

【資料】碧巌録第五則『雪峰大地撮来』

【本則】 挙す。雪峰衆に示して云く、尽大地撮し来るに粟米粒の大きさの如し。面前に抛向(ほうこう)し、漆桶不会(しっつうふえ)。鼓(こ)を打って普請(ふしん)して看よ。【和訳】 一日雪峰和尚大衆に示して、尽大地といえば、如何にも大きいようであ…

理系の人が仏道に興味を持つ要因?

座禅会やテーラワーダの瞑想会に行くと、相当程度、理系の大学の卒業者や理系の仕事をしている人がいます。 特に、20代から30代の人だと、IT関係の人がよくいます。 アップル社のビル・ゲイツのように、米国のIT企業の関係者の中に、マインドフルネ…

平穏無事を目指すなら生まれる必要はない

「あらゆる煩悩を挫断して、此世界に超越することが能きれば、これが悟りの境涯であると思い、安心して座り込んでいては不可ぬ。(略)今日という実際世界へ飛び出し、自由自在の働きをするのでなければならぬ。」(釈宗演「禅学大衆講話」『釈宗演全集第一巻…

感謝とは幸福を意識化することである。

「信ずると言うことを二つに分けますると、まあ斯う言うものであろうと思う。解信(かいしん)と仰心(こうしん)の此二つである。(略)智的要求に応ずるには、聖道門、情的要求に応ずるには浄土門であって、解心は乃ち聖道門に属し、仰信は乃ち浄土門に属…

「分別心」の否定ではなく、限定

「すべてのものに優劣はなく、善悪もなく、尊重すべきものは何もない」という考えを友人に語っており、これを「等価思想」と名付けていたという。A少年が学校で暴力事件を起こしたときに「人の命はアリやゴキブリと同じ」と語っていたことに通じる考え方で…