座禅普及

主旨は慈悲。行は座禅。

仏教的なカウンセリング技法

 傾聴を学ぼうと考え、東山絋久『プロカウンセラーの聞く技術』を購入したところ、仏教的なニュアンスを感じる記述が多く、抽象的にイメージしていたことを実生活に活かすイメージがある程度できました。

”カウンセラーは相手の話を聞くことによって、話し手自らが洞察を得るようにしているのです。
 言い換えるなら、カウンセラーは相手の話を聞くことによって、話し手自らが洞察を得ようにしているのです。
 言い換えるなら、カウンセラーは相手の心を映す鏡になるように訓練されます。
 けっして相手の心に侵襲し、自分の個人的影響を与えてはいけないと教えられているのです。”
(58~59頁)

”助言として自分の体験を相手に話す人がありますが、このような話が意味をもつことはあまりありません。
 われわれは聞き手として、じっくり相手の話を危機、人格と乖離した助言を避け、話し手が自分自身で自分の人生の知恵を見いだすことを促進する以外に有効な方法がないのです。
 聞き手は話し手より偉くはないことを自覚しているべきです。それでもついつい人の悩みを聞くと、自分がその人より偉いと感じ、助言をしてしまうことが多いものです。話し手との平等性を確保している聞き手は、尊敬していい人です。”
(84~85頁)

 聞き手はあくまでも、話し手が自分で解決策を見つけることを促進するという考え方が、「衆生本来仏」というニュアンスを感じます。
 私たち一人一人が人生の問題をきちんと解決できる能力を備えているのだという前提がよいです。 
 そして、絶対にそのとおりのはずなのです。
 なぜなら、どんなに苦しみ、悩み、迷っていても、何らかの方法で解決がついているからこそ、実際に生きているのですから。 
 
 ほかに
「カウンセラーは相手の心を映す鏡になる」 
との記述や
「話し手との平等性を確保」
との記述が気持ちよいです。