坐禅普及

主旨は慈悲。行は坐禅。

心理カウンセリングにおける仏教に類似する考え方その2

5 サイコドラマ(心理劇)(96頁)
 日常の場面で生じた心理的な問題を、集団で役割演技を行うことによって解決する技法。
 決まった筋書きや配役があるわけではない。
 即興劇で、「今、ここで」生じたテーマの状況に基づく役割を演じる。
 参加者個人の自発性・創造性を高める効果があるとされる。
 参加者同士のコミュニケーションが拡大して他者理解が深まり、集団全体として発達が可能となる。
 ドラマにおける体験でカタルシス(抑圧された感情を自由に表現させることによって、心の緊張を解くこと)や共感を得て、現実の問題に生かす。
※「自発性」、「創造性」、「他者理解」、「集団全体として発達」というのがよい。
6 グリーフ・カウンセリング
 配偶者、親、子、兄弟姉妹等の近親者、または恋人や親友など親しい人を失って落ち込み、激しく悲嘆にくれる人に対して援助する技法。 
 ① 来訪者の話に耳を傾け、悲嘆の事柄を受容し理解しながら、その軽減のためのあらゆる努力をする。
 ② いかにしたら来訪者が「残されてしまったこと」に意味を見出すことができるのかを考え、失われた愛の絆、心の拠り所を再び構築できるよう、苦悩している人とともにめざす。