座禅普及

主旨は慈悲。行は座禅。

2019-07-12から1日間の記事一覧

自分のことがわからない理由

仏教思想といわれるものの中で、すごいなと思う考え方の一つは、「意思」も感覚器官によって感受されるものだという発想。 仏教思想では感覚器官を六根といい、眼耳鼻舌身意のこと。 眼は視覚、耳は聴覚、鼻は嗅覚、舌は味覚、身は触覚であり、これらが感覚…

「苦」を必死になって解消する必要のない理由

仏教は、何らかの形で「苦」への対処を目指すものだけれど、本当に、それを徹底的になくす必要があるのかは立ち止まって考えてもよいように思う。 仏教における「苦」は、「苦痛」というよりも、「むなしさ」、「ものたりなさ」をいうニュアンスが強いとされ…

仏教的なカウンセリング技法

傾聴を学ぼうと考え、東山絋久『プロカウンセラーの聞く技術』を購入したところ、仏教的なニュアンスを感じる記述が多く、抽象的にイメージしていたことを実生活に活かすイメージがある程度できました。”カウンセラーは相手の話を聞くことによって、話し手自…

(仏教的)世界観と人生観

仏教は、世界にある事物は全て関係づけられて支え合っており、不二のものであるとします。 そして、この不二の世界にある事物が区分しているように捉えられるのは、人間の主観的作用による、虚偽のものであるとします。 このような依存関係を捉えて「空」と…

楽に充実して生きるためになすべきこと

(1)他の存在を支えること=無償の利他行為【最重要】 (2)只管打坐の坐禅=習慣的に自分なりにやりやすい頻度で (3)異質な他者とのコミュニケーション ※考察の視点 (1)自我の発動場面を限定 (2)向上心を含めた上での自然体

結果の出せない禅の修行は無価値ではないのか?

禅の修行が、愛し、働くことができるようにするためのものであることからすると、「禅の修行」と「愛し、働くこと」とでは、後者の方が重要であるはずです。 前者は手段であり、後者は目的なのですから、手段と目的とでは目的の方が重要であることに決まって…

無明の必要性

鈴木大拙の『禅学入門』を読み返していたら、次のような記述を発見して、勇気付けられました。 やはり、我が禅海波瀾洪大、嫌う底の法なく、著するの底の法なし、驢を通し、馬を通す必要がある。 重要なことは、否定ではなく、自然と限定していくこと。”禅が…

悩み、苦しみ、迷うことは人間の特権

仏教では、悩み、苦しみ、迷いへの対処が課題とされます。 ここで重要なことは、課題は、「悩み、苦しみ、迷い」に対する「対処」であって、これらを無くすことではない、ということです。 私たちは、どうでもよいことに対し、「悩み、苦しみ、迷い」を抱く…

(坐)禅の効果の測定方法

(坐)禅の効果については語ろうとしない人が多い。 不遜はよくないであろし、また、どうも語ることができるような効果は本当の効果ではないと思っている人も多いようだ。 効果に本当も嘘もないと思うし、仮に、プラシーボ効果であるとしても、効果は効果で…

立ち上がるということ

坐禅をするにあたって、大切なことの一つは、「立ち上がる」ことだと思っています。 坐禅をしている人の中では、坐禅を長く続けていることができるようになることがよいことだと思っているような人も多いです。 しかし、本当にそうなのかな、とも思います。 …

心理カウンセリングにおける仏教に類似する考え方その2

5 サイコドラマ(心理劇)(96頁) 日常の場面で生じた心理的な問題を、集団で役割演技を行うことによって解決する技法。 決まった筋書きや配役があるわけではない。 即興劇で、「今、ここで」生じたテーマの状況に基づく役割を演じる。 参加者個人の自発…

心理カウンセリングにおける仏教に類似する考え方その1

ほかの人の悩みが解消できるようになりたいと考えて、心理学の勉強をしようと考え、松原達哉編著『図解雑学 心理カウンセリング』をネット古書店で購入したところ、仏教的な考え方と思えるものがありました。 佛陀自身が、人間の心理について考え、その悩み…

ピータードラッカーの「禅」っぽい言葉(その2)

“急速に拡大しつつある市場、特に新しい市場においては、独占的な供給者の業績は、力ある競争相手がいる場合よりも劣ることが多い。矛盾と思われるかもしれない。事実、ほとんどの企業人がそのような考えをとっていない。しかし新市場、特に大きな市場は、供…

自我の大切さ

仏教では、あらゆる事物に固定した実体がないものとされます。 これを「諸法無我」といいます。 私、自己、自我などと呼ばれるものも、固定した実態のない現象であるとされます。 その意味で、自我は虚妄なのです。 しかし、虚妄だから自我は否定されるべき…

参考資料:安心ではないものを安心とする

仏教の目的の一つは、安心立命です。 “古来の常套の語(ことば)を以っていえば、安心を得るのが仏教の目的である。(略)安心とは、心を一定不動の處に安住せしむるの意で、謂ゆる宗教の力に依って、不動の信念を確立するということである。古来禅門で悟った…

実社会生活で結果を出す

禅の実践と結果との問題は容易ではない。 専ら禅の実践として行われること、すなわち、座禅は余りに不自然なことであって、それは明らかに狙いを持って行われるはずのことだ。 同時にそれは、結果を求めないものとして、行わざるを得ない。 この矛盾こそが教…

鈴木大拙『一真実の世界』

国立国会図書館のウェブページのデジタルコレクションで、鈴木大拙先生の『一真実の世界』に目を通したところ、示唆に富む記述が多かったので、少し引用します。3頁 実際を申上げると、私共はみんな同じような世界に住んで居るように思って居ても、その実は…

瀬戸内寂聴さんのお話がよかった

ヤフーニュースを通して配信された、秘書の方との次の対談の話がよいものでした。 瀬戸内寂聴さんのお寺で働いている女性のことについて〝70代だけど、うちに来ればみんな若返るの。ぱっと見たら50代にしか見えない。髪形とか、お化粧とか、服も派手なもの着…